今回は、インターネットを利用する上で避けて通れない「スパム」や「悪意のあるサイト」について、少し詳しい仕組みと、万が一の時の適切な対応についてお話しします。
専門的な内容も含まれますが、知っておくだけで防げるトラブルがたくさんあります。ぜひご一読ください。
【1. 適切な対応:基本は「閉じる」だけ】
もし不審なサイトを開いてしまっても、気づいた時点で情報を入力せず、サイトを閉じる。 基本的にはこれだけで問題は起きません。まずはご安心ください。
悪意のある攻撃は、基本的に人間の「不安」「恐怖」「罪悪感」を煽ることを目的としています。 万が一、すでに入力してしまった場合 不安を煽られて金銭を要求されても、まずは深呼吸をして、心を落ち着けて「見ない・聞かない」状態を作ってください。
サイトは閉じる。
身に覚えのない電話は着信拒否する。
信頼できる人と話す。
重要な判断基準: 公的な機関や本当に重要な用件であれば、Web画面上の表示だけでなく、改めてご自宅に書類(郵便物)が届くはずです。 画面の指示で振込をするのではなく、届いた書類を持って役所や正規の窓口へ直接問い合わせてください。
※会話をした時点で情報を引き出される可能性があります。「対応しない・何も答えない」が鉄則です。
【2. よくある脅威の「仕組み」を知る】
■ 「あなたのIPを取得しました」という表記について これは不安を煽るための演出に過ぎません。 IPアドレスを知られたからといって、端末内の個人情報を抜き取られることは、仕組み上基本的にありえません。 携帯端末のIPは「動的IP」といって都度変更されるものが一般的ですし、Webページはユーザーが許可などの能動的なアクションを起こさない限り、勝手に情報を抜き取れないようになっています。
■ アプリの安全性について(Storeの審査) アプリをダウンロードする「App Store」や「Play Store」は、登録する側が費用を支払い、悪意がないか厳しい審査を受けた上でアプリを公開しています。
iPhoneの方: App Storeからしかダウンロードできない仕組みのため、基本的には安全性が高いと言えます。
Androidの方: Play Store経由であれば問題ありませんが、Webサイトから直接ダウンロードするアプリには注意が必要です。
■ 接続先URLの確認(http と https) アドレスの先頭が http:// (sがない)サイトでの情報入力は避けてください。 正解は https:// です。「s」は通信が暗号化されていることを示します。
※ただし、https:// は「通信が暗号化されている(盗み見されない)」だけであり、「そのサイトの運営者が善人である」ことの証明ではありません。詐欺サイトも https を使っていることがあるため、油断は禁物です。
【3. サイトの安全性を確かめる方法】
ご不安な場合は、情報を入力する前にURLをコピーしてGoogleで検索したり、最近性能が向上している「AI」に聞いてみるのも一つの手です。 (例:「このサイトのURLは安全ですか?」とAIチャットなどで質問する)
結果、ご自身の目的と一致するサービスだと確認が取れれば、概ね問題ありません。
【最後に】
安全ですという説明をしてきましたが、セキュリティの世界に「100%完璧」なものはありません。 攻撃する側も日々しのぎを削り、新しい手口を考えています。
だからこそ、以下の対策を推奨します。
OSやブラウザは常に最新にアップデートする
「不安」を煽られたら、一度立ち止まる
ほとんどの脅威は、冷静になることで防げます。 何かあった際は、この「ちょこっと情報」を思い出して、落ち着いて対応してくださいね。